内田樹さんの10年以上前の文章。

即戦力とは言い換えれば「金を出せば買える人材」のことである。
そのような人材をどれほど集めても、他社との差別化は果たせない。
だって、そんなものは「金を出せばいくらでも買える」んだから。

う~~ん。


わが社のことを最も熟知し、会社と個人のあいだで強い信頼関係を形成している、わが社にしかいないような人材を、自前で育成することでしか・・・・中略
人材の育成を重視する企業だけが、ビジネス上、優位に立てるのだという、当たり前の結論に到達することになる。



う~~んん。


限定的なプロジェクトのためにアドホックに採用された「即戦力」の多くがその後「はなはだ使い勝手が悪い」社員になったことは間違いない。
「私はこんな仕事のために雇われたんじゃありません!」というようなことを彼らは口を尖らしてよく言っていた。

う~~~んんん。


会社というのはジョブ・デスクリプションにはない「こんな仕事」や「あんな仕事」がどんどん発生してくる現場である。
「即戦力」のみなさんは「自分に相応しくクリエイティヴな仕事」だけをやりたがり、「雪かき仕事」を厭がった。

う~~~~んんんん!

でも、会社の仕事の90%は「雪かき仕事」である。
誰もやりたがらないけれど、誰かがやらないとみんなが困るタイプの仕事。




2006年の記事なのですが、少し時代も違うか~と思いながらも、う~んと唸ることしか。

なんとなく、「引き受けたがらない人」は頭打ちが決まるんだろうな~というのは見ていてわかる。
賢しい人に多い。で、引き受ける人間との差は、2~3年後手遅れになるくらいひらくってのもよ~くわかる。

クリエイティブさは仕事の中で数%・・・・で、更に「そこで違いを見せる」っていうのは、メッシが90分の試合の中でボールに触っている時間は2分に満たないみたいな話。

ひっくり返っても追いつけない優秀な友人(経営者)と、ついこないだお酒のみながらこんな話をしたっけな。

いっつもおんなじ話をしているけど、「センス」で勝負するのは止めた方がよい。毎月本を100冊読み、休日も自腹で全国練り歩き、星野リゾート全制覇とかしているのなら別だけど。

なんか、段々社内向けになってきたな。まあ、そういう時期です。仕方ない。

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