先日、K様邸にてC値測定を。

 C値とは家にどれだけ隙間が開いているかどうかの数値。

ai_01

この値が小さければ小さいほど冬は暖かな空気が逃げにくく、夏は冷やした空気が抜けにくいって事です。

 わかりやすくいうと、気密性の悪い家は足元がスースーする家・・ってことでしょうか。

 諸説あり、賛否もあありますが、小さいに越した事はありません。

 国で定めた基準がありここ首都圏では次世代省エネ基準でC値=5になっています。

 で、結果はC値=0.5でした。約10倍。

 20151114071620

実は特段、高気密化を目指している訳ではありませんが、充填断熱の種類や基礎断熱、屋根断熱や外張り断熱パネルも併用してるので、結果高くなったようです。高気密住宅は息苦しい・・・・・なんていうイメージもあり、また、そう言う工務店の方もおらるようですが、どうも認識が違うようです。

 「漏気」と「通気」は違うのです。

 透湿調湿性の高い多孔質な建材、セルロースや漆喰、無垢の建材を多用していますが、ビニールを張り巡らせる工法ではない、伝統構法でも、しっかりとした気密は取れるという事なのだと思います。

 快適な時間が初めにあり、その時間は空間や色合いで演出できます。

 住宅性能は、その快適な暮らしを実現する為のツールでしかありません。

 「◯◯工法」で建てる事が目的化してしまい、工法、素材原理主義に陥るのは本末転倒ですね。

 あくまで、ユーザー側に立ち、快適な暮らし・・・というピンは外したくないものです。

 ですから、これ以上に、気密化をおし進める事もないのかなと、個人的には思っています。

 私達の目的は家の中で、良い時間、快適な時間を過ごして頂くことであって、

 気密化は手段であり目的ではありませんから。