既知のやり方や、出どころ不明の慣例とやらに引っ張られてイノベーションが出来ないっていうのは身に沁みています。

エンドユーザーが望んでいる事から遠く逸れた工法や素材原理主義。

 ユーザーはただ、「快適な暮らし」を「お値打ち」で手に入れたいだけなんだ。

競合相手へのカウンターを目的にした過剰な素材選び、過剰な工法選びにズッポリ入りきってしまうと、客観的にみえなくなるのは良くある事ですね。

押し付け工法の横行は、我が身への自戒を込めて。

強度はそのままに、施工性が2.5倍アップし、価格は数十万落ちる基礎工法を教えて頂いた。

新しいイノベーションではなく、もうすでにそこに「在り」、ただ、それを知っているのか、否かだけでした。

己の不明を恥じよってな気持ちですよ。

これも、慣例や慣習が邪魔をしていました。

ユーザーの思いは、「快適な暮らし」を「お値打ちで」ですから、そこに過剰は危険ですね。

車でいうと「快適に燃費良く走って欲しい」だけなんですよね。

ここで、「当社は300kmでます!」とやると、その隣の競合会社が「当社では350km出ますよ」と。

シングルガラスから、ペアガラスが出てきて、今やトリプルガラスがでて、そのうち5年後には5層ガラスなんか出てきそうです。

目的に対して、手段の選択は、最大限軽やかでいたいものです。

こだわる事は結構ですが、時速350kmも出なくて良いんですよ。ホントは。

アンテナを高く張っていると、色々な声を聞くことが出来ます。

同業者だけではなく、他業種からも。

日本国の中だけでなく、他国からも。

面白く実のある情報はたくさん入ってきます。

それはきっと、新しい事に挑戦していこうという、意志を持った人の耳にだけ届きます。

必要なのは手慣れた仕事から勇気を持って離れ、当たり前にやっている慣例に少しだけ疑問をいだき、
新しい事に挑戦しようとする意志だけです。

「ユニーク」であるということは、きっとそれだけなのです。

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